裸足文化:ヨガはなぜ靴を脱いで行うの?
インドと日本に共通する「足元からのマインドフルネス」
Nami Yoga Studio(京都・東京)にお越しいただくと、最初に気づくことのひとつが「裸足でヨガをする」ということ。
「なんで靴を脱ぐの?」「足が冷えない?」そんな疑問を持ったことがある方もいるかもしれません。
実は、ヨガを裸足で行う習慣には、深い文化的・精神的な意味があるのです。この記事では、ヨガと裸足の関係、そしてそれがインドと日本の文化にどうつながるかをご紹介します。
🧘♀️ インドの伝統:裸足は神聖さの象徴
ヨガの発祥地であるインドでは、古くから「靴を脱ぐ」ことが敬意や浄化の意味を持ってきました。今でも多くの家庭や寺院では、玄関で靴を脱ぐのが当たり前。靴は外の汚れや雑念を持ち込むものとされ、神聖な空間では裸足が基本なのです。
ヨガの場(=シャーラ)もそのひとつ。靴を脱いでマットに立つ行為は、心と体を整え、神聖な時間へと切り替える儀式のようなものです。
ヨガで裸足になる理由:
グラウンディング(地に足をつける感覚):床と足裏が直接触れることで、バランスや安定感が高まります。
**身体の整列(アライメント)**が正しく取りやすく、インストラクターも指導しやすくなります。
**エネルギーの流れ(プラーナ)**を妨げない。インドの伝統では、足の裏から気(エネルギー)が出入りするとされています。
清潔で快適な練習環境を保つためにも、靴は使いません。
現代のインドでも、裸足で過ごすことは日常的に行われています。
ヨガだけでなく、家の中を裸足で歩いたり、裸足で祈りを捧げたり、さらには高齢者に挨拶をするときにも足を触って深い敬意の表します。
🏠 日本文化にも根付く「靴を脱ぐ」習慣
この「裸足で過ごす」という考え方は、日本の暮らしにも深く根付いています。
日本では、家に入るとき、畳の部屋に上がるとき、神社やお寺、旅館や一部の飲食店でも、自然と靴を脱ぎますよね。
その背景には、単なる清潔さだけでなく、内と外を分けるという美意識や心の切り替えの文化があります。
玄関(=境界)で靴を脱ぐという小さな動作が、「ここからは静かな空間」「ここからは敬意を払う場」という意識につながるのです。
🌏 インドと日本、ふたつの文化に共通する精神性
インドと日本は異なる文化を持ちながらも、「裸足で過ごす」という習慣には驚くほど似た世界観が表れています。
清潔さを敬意の表現とすること
外の世界と内の世界、その境界を意識する感覚
身体はエネルギーの器であり、大切に扱うべきものだという信念
インドでも日本でも、裸足でいることは単なる実用性の問題ではなく、儀式的で象徴的、そしてとても人間的な行為なのです。
👣 初心者のための「裸足ヨガ」ヒント
ヨガを裸足でやるのが初めて、または少し苦手…という方へ:
足を軽く洗ってから参加すると安心感がアップ(夏や雨の日におすすめ)。
足裏の感覚に集中してみて:初めは不安定に感じても、筋肉が目覚めて強くなっていきます。
レッスン前後は靴下やスリッパを活用して、冷え対策をしましょう。
Nami Yoga Studioでは床の清掃もこまめに行っており、安心して裸足で過ごせる環境を整えています。
✨ 裸足になる、その一歩がヨガの始まり
スタジオに入って靴を脱ぐという、たった数秒の動作。
それは、単なるマナーではなく、心のスイッチでもあります。
「今、ここにいる」
「これから、自分の内側と向き合う」
そんな意識を生み出すのが、裸足というシンプルな習慣なのです。
インドでも、日本でも、裸足になることで自分の内側へと還る文化が息づいています。
あなたもぜひ、そんな“足元からのマインドフルネス”を味わってみてください。
🧘♀️ Nami Yoga Studio(京都・東京)では、裸足の心地よさと静けさを大切にしています。
「靴を脱ぐ」その一歩が、あなたのヨガの旅のはじまりです。